## Windows11での管理者アカウントの変更

*Windows11では、ユーザーアカウントの種類を「標準ユーザー」と「管理者」の2種類から選択できます。*標準ユーザーは管理者権限を持たず、システム設定の変更やプログラムのインストールなど、管理者権限による操作が制限されたアカウントです。

一方、管理者アカウントはシステム設定変更やプログラムのインストールなど、あらゆる操作が可能なアカウントです。一般的に、日常的な利用では標準ユーザーアカウントを使用し、システム管理や高度な操作を行う場合には管理者アカウントの利用が推奨されます。

当記事では、Windows11でアカウントの種類を変更する方法について、画像付きで詳しく解説します。アカウントの上手な使い分けについて知りたい方はぜひ参考にしてください。

管理者権限の変更はどのような場合に必要なのでしょうか。以下に挙げたように、主にシステム設定の変更や、プログラムのインストール、アンインストール、トラブル対応など重要な場面で管理者権限が必要になる、ということを理解しておきましょう。

**システム全体の動作や設定を変更するには、管理者権限が必要です。**具体的には、以下のような操作には管理者権限が必要になります。

・ユーザーアカウントの作成、削除、編集
・システムの起動オプションの変更
・デバイスの追加、削除、設定
・ネットワーク設定の変更
・セキュリティ設定の変更
・システムの復元

### プログラムのインストールとアンインストール

新たにソフトウェアなどをインストールする場合、およびソフトウェアをアンインストールする際には管理者権限が必要です。**ソフトウェアのインストールは、さまざまなリスクを伴いますので、一般ユーザーの権限では行えません。**

システムにエラーや不具合などの問題が生じた場合、**管理者権限でログインすることにより、問題解決のためにより多くのツールやオプションを利用することができます。**

システムのバックアップや復元、あるいはレジストリの編集など、高度な操作を行う際にも管理者権限が必要となります。**これらの高度な操作は、ミスが2次被害を招く場合がありますので、管理者の責任で行うことが求められます。**

## Windows11でアカウントの種類を変更する方法

ここでは、管理者権限で注意すべきことと、ユーザーアカウントの種類の変更方法について紹介します。*ユーザーアカウントの種類の変更は一般ユーザー権限では行えませんので気を付けましょう。*

### 管理者権限で注意すべきこと

ユーザーアカウントに対して管理者権限を付与する場合の注意点を述べておきます。**管理者権限とは、システム全般に対して大きな権限を持つということを意味します。**そのため、管理者アカウントを使用する場合は、以下の点に注意する必要があります。

*■ パスワードを厳重に管理する*
管理者アカウントは、システムのセキュリティにとって重要な役割を担っているため、パスワードを厳重に管理する必要があります。パスワードは推測しにくいものを使用し、定期的に変更するようにしましょう。

*■ ダウンロードには注意を払う*
インターネットからダウンロードしたファイルやプログラムを実行する場合は、ウイルスやマルウェアに感染していないことを確認する必要があります。該当ファイルやプログラムに問題がないか、あらかじめネットで検索する習慣をつけた方がいいでしょう。

*■ 不要なソフトウェアをインストールしない*
ソフトウェアのインストールには気を付ける必要があります。不要なソフトウェアをインストールすることで、システムの動作が不安定になる可能性があります。

*■ システムを最新の状態に保つ*
システムは最新の状態に保つようにしましょう。システムが古いままの場合は、脆弱性を突いたウイルスやマルウェアに感染するリスクがあります。修正プログラムは常に最新に保つようにしましょう。

### ユーザーアカウントの権限変更の手順

**Windows11でユーザーアカウントの管理者権限を変更する手順について紹介します。**管理者権限の変更手順はWindows10と11ではほとんど変更はありませんが、公式サイトでも確認しておきましょう。

また、ユーザーアカウントの管理者権限付与、削除を行う方法は、コントロールパネルを使う方法や、コマンドプロンプトやPowerShellから行う方法までさまざまありますが、ここでは最も標準的な設定画面から行う方法で解説します。

ここで紹介する操作手順は、Windows11 Pro （version 24H2）のものです。利用中のパソコンとは多少画面が異なる可能性があります。

【注意】：アカウントの種類を変更したい場合は、変更するユーザーアカウント以外で利用している管理者アカウントを利用する必要があります。変更できないというトラブルの多くは標準ユーザーでサインインしているケースが少なくありません。

また、管理者名の変更、ユーザー名の変更は、権限変更とは異なる操作が必要です。名前の変更をしたい場合は、下記の「Microsoft アカウント管理者の名前を変更する方法」を参照してください。

【参考】：[Windows でローカルのユーザー アカウントまたは管理者アカウントを作成する ｜ Microsoft サポート](https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-でローカルのユーザー-アカウントまたは管理者アカウントを作成する-20de74e0-ac7f-3502-a866-32915af2a34d)
【参考】：[Microsoft アカウント管理者の名前を変更する方法｜Microsoft サポート](https://support.microsoft.com/ja-jp/account-billing/microsoft-アカウント管理者の名前を変更する方法-358fadfe-1bf5-cb0a-95a4-9adf9f8a6358)
【参考】：[アカウントのヘルプ｜Microsoft サポート](https://support.microsoft.com/ja-JP/account)

Windows11のコマンドプロンプトはどこにある？ない時の出し方

PowerShellとは？できること・コマンドをわかりやすく解説

Windows 11 HomeとProの違いとは？どちらを選べば良いのか解説！

1.管理者アカウントでパソコンを起動し、スタートメニューの右クリックから、［設定］を選択します。

~~【図】：スタートボタン>右クリック>設定　~~

2.設定画面が表示されたら、左メニューの中段にある［アカウント］をクリックします。

~~【図】：設定画面>アカウント選択　~~

3.「アカウント」が表示されたら、右側画面を下にスクロールして、「他のユーザー」もしくは「家族とその他のユーザー」の項目をクリックします。

【注意】：「他のユーザー」や「家族とその他のユーザー」が見当たらない場合には、管理者アカウントではなく、標準ユーザーでサインインしていることが考えられるため、管理者アカウントで改めてサインインし直してください。

~~【図】：設定画面>アカウント>アカウント設定>他のユーザー　~~

4.「他のユーザー」から種類を変更したいユーザーアカウントをクリックします。

~~【図】：他のユーザー>変更したいユーザーを選択　~~

5.変更したいユーザーをクリックすると、プルダウンメニューが表示されます。アカウントオプションの［アカウントの種類の変更］ボタンをクリックします。

~~【図】：アカウント>その他ユーザー>変更するユーザー>アカウントの種類の変更　~~

6.次に「アカウントの種類の変更」を選択する画面が表示されますので、「管理者」から「標準ユーザー」に変更する場合は、デフォルト表示されている「管理者」をクリックします。

~~【図】：「アカウント種類の変更」画面>アカウントの種類選択　~~

7.「管理者」と「標準ユーザー」の両方が表示されますので、「標準ユーザー」を選択します。

~~【図】：「アカウント種類の変更」画面>管理者か標準ユーザーの選択　~~

8.「アカウントの種類の変更」画面で変更したい権限（この場合は「標準ユーザー」）が表示されたら、［OK］ボタンをクリックします。

~~【図】：「アカウント種類の変更」画面>ユーザー選択>OK　~~

9.「アカウント」画面に戻り、当該アカウントのユーザーアカウントの種類が変更されていることを確認します。

【補足】：「管理者」アカウントの場合は「管理者」と表示されますが、「標準ユーザー」のアカウントには「管理者」の表示はありません。

~~【図】：アカウント画面にて変更したユーザーの権限が変わったことを確認　~~

以上で、ユーザーアカウントの権限変更の操作は終了です。続いて、コマンドプロンプトを用いた、*アカウントの確認方法について紹介します。*

### コマンドプロンプトで登録ユーザーを確認する

Windows11ではコマンドプロンプトを使用して登録されているユーザーアカウントを確認する方法があります。**タスクバーの検索窓、もしくはスタートメニューの検索窓に「cmd」と入力し、表示されたコマンドプロンプト画面で「net user」と入力し、Enterキーを押します。**

ここでは3つのアカウントが表示されています。AdministratorとGuestはデフォルト設定されたユーザーです。3つ目に表示されたアカウントはマイクロソフトアカウントで、メールアドレスの先頭5文字が表示されており、これがユーザーアカウント名になっています。

~~【図】：コマンドプロンプト>net userコマンド>登録ユーザーアカウント表示　~~

コマンドプロンプトとは？できることや使い方をわかりやすく解説！

## Windows11の管理者権限を適切に利用しよう

ここまでWindows11の管理者権限変更について、管理者権限を利用する理由、権限管理の重要性、変更の操作手順について紹介しました。管理者権限は、システム設定の変更、プログラムのインストールとアンインストール、問題の解決、高度な操作など、さまざまな操作を実行するために必要です。

一方、管理者権限を有するということは、システムに対して大きな権限を持つことです。従って、**管理者アカウントを使用する場合は、パスワードを厳重に管理し、セキュリティに注意し、適切に利用することが求められます。**エンジニアを目指す皆さんはぜひ、管理者権限の適切な利用、運用に注意を払いましょう。

Windows11に違和感？評判や気になる点のカスタマイズ方法を解説！

Windows11の最新おすすめ本12選！初心者から上級者向けまで

Windows11のユーザーアカウントの権限には管理者と標準ユーザーがありますが、パソコンやシステムの適切な管理を行うためには、利用目的にふさわしい権限を付与することが求められます。この記事では、ユーザーアカウントの権限変更方法について詳しく解説します。

Windows11ではユーザーアカウントを「標準ユーザー」と「管理者」の2種類から選択できる

管理者権限はシステム設定の変更やソフトのインストール、問題解決などの場面で必要

ユーザーアカウントの権限変更手順や方法、コマンドプロンプトによる確認方法が分かる

Windows11で管理者権限と標準ユーザーを変更・削除する方法を解説

## Windows11の時計をカスタマイズする

**Windows11の時計は、タスクバーのシステムトレイの「時刻と日付」表示を活用します。**タスクバーの表示を見たり、カーソルを合わせて詳細を表示させたりして利用します。ここでは、Windows11の時計をカスタマイズする方法について学んでいきます。

Windows11のタスクバーは移動できない？便利なカスタマイズ方法を紹介

*タスクバーの「時刻と日付」表示は、Windows11で時計とカレンダーを表示させる機能です。*「時刻と日付」は、タスクバーのシステムトレイに表示されます。下の図は、タスクバー右側のシステムトレイを拡大表示したものです。

~~　【図】：タスクバーに表示される「時刻と日付」~~

赤枠で囲んだ部分が、「時刻と日付」が表示される領域です。「時刻と日付」はデフォルト設定で表示される状態であり、追加設定することなく使用できます。

*Windows11の時計表示は、単に表示だけを行うものではなく追加機能があります。*表示領域にカーソルを合わせると、日付情報がポップアップ表示されます（①②）。また表示領域をクリックすると、カレンダーが表示されます（①③）。

~~　【図】：Windows11の時計の使い方~~

これらの機能は、さらに右クリックメニューを表示することで表示の設定やカスタマイズを行えます。

Windows 11の右クリックメニューはどこへ？使い方と変更方法を解説

*時計表示をカスタマイズするには、「日時を調整する」を使います。*カスタマイズの設定画面を表示するには、次の図のように、「時刻と日付」の表示部分を右クリックし、メニューを表示します。この右クリックメニューで、「日時を調整する」をクリックします（①②）。

~~　【図】：「日時を調整する」を使う~~

「日時を調整する」をクリックすると、「設定」アプリの「日付と時刻」が表示されます。

~~　【図】：「設定」アプリの「日付と時刻」~~

この画面は、「設定」アプリから「時刻と言語」「日付と時刻」を選択して直接表示することもできます。

*時計の表示時刻がずれているような場合は、時刻を合わせることができます。*時刻の設定は、自動あるいは手動で調整できますが、自動的に設定するのが便利です。デフォルトでは、自動的に設定するように設定されています。

設定するには、「設定」アプリの「日付と時刻」を使用します。

~~　【図】：「時刻を自動的に設定する」の設定~~

上の図のように、「時刻を自動的に設定する」の項目を確認し、「オン」になっていることを確認すると良いでしょう（①）。

*タスクバーの時計表示がいらない場合は、非表示に設定できます。*非表示に設定するには、「システム トレイに時刻と日付を表示する」を、「オン」から「オフ」に変更します。

~~　【図】：「システム トレイに時刻と日付を表示する」の設定~~

ここで次の図のように、「システム トレイに時刻と日付を表示する」を、「オン」から「オフ」に変更してみます（①②）。その結果、タスクバーの表示は「時刻と日付」が非表示に変更されたことがわかります（③④）。

~~　【図】：「時刻と日付」を非表示にする~~

「時刻と日付」を再度表示するには、再度「設定」アプリの「時刻と言語」「日付と時刻」の「システム トレイに時刻と日付を表示する」を「オン」に戻します。

### 時計表示をカスタマイズする

*タスクバーの時計表示をカスタマイズするには、「地域」ツールの設定画面を開きます。*「地域」ツールを開くには、最初に「設定アプリ」の「時刻と言語」「日付と時刻」の「言語と地域」をクリックします（①）。

~~　【図】：「地域」設定画面を開く~~

続いて次の図のように、表示されている「設定アプリ」の「時刻と言語」「言語と地域」から「管理用の言語の設定」をクリックします（①）。

~~　【図】：「地域」ツールを起動する~~

「地域」ツールは、コントロールパネルの「時計と地域」「地域」から起動することもできます。具体的な「時刻と日付」の表示のカスタマイズは、「地域」ツールを使用して行います。

*時計の日付表示は、デフォルト設定では曜日が表示されません。*日付表示に曜日を追加するには、「地域」ツールを用います。次の図のように、「地域」ツールのタブで「形式」をクリックすると、「形式」のタブが表示されます（①②）。

~~　【図】：「地域」ツールの「形式のカスタマイズ」を開く~~

続いて、「追加の設定」をクリックすると「形式のカスタマイズ」画面が表示されます（①②）。ここでは、「データ形式」の入力欄を使って変更を行います。

~~　【図】：「時刻と日付」の表示形式を変更する~~

具体的には、「データ形式」の表記をカスタマイズして任意の表示に変更します。

日にちは ”d” 、 ”dd” で表しており、曜日は ”ddd” 、 ”dddd” で表します。初期設定では、 ”yyyy/MM/dd” に設定されており、年月日が表示されます。

ここで次の図のように、「短い形式」を ”yyyy/MM/dd” から ”yyyy/MM/dd/dddd” に変更すると（①②）、タスクバーの表示に曜日が追加されます（③④）。この例では ”火曜日” が表示されました。

~~　【図】：「時刻と日付」に曜日を追加する~~

続いて、「短い形式」を ”yyyy/MM/dd/ddd” に変更すると（①）、タスクバーの表示に曜日が ”火” と1文字表示されます（③）。この書式はシングルクォーテーションで追記が可能です。

ここでは、「短い形式」を ”yyyy/MM/dd'('ddd’)’” に変更すると（②）、タスクバーの表示に曜日が ”(火)” とカッコつきで表示されたことが分かります（④）。

~~　【図】：「時刻と日付」に曜日を追加する（続き）~~

このように、任意の書式で「時刻と日付」をカスタマイズできます。

### 日付表示を西暦から和暦に変更する

*日付表示を西暦から和暦に変更するには、曜日の表示追加と同様に「形式のカスタマイズ」画面を使用します。*この場合は、「データ形式」ではなく、「カレンダー」項目をカスタマイズします。

次の図のように、「カレンダー」の「カレンダーの種類」を「西暦」から「和暦」に変更してみます（①②）。

~~　【図】：「時刻と日付」を西暦から和暦に変更する~~

この設定で、タスクバーの表示は和暦に変更されます（③）。この他にも、「週の最初の曜日」を設定したり、カレンダー表示する年範囲を設定したりすることもできます。

### 時刻表示に秒表示を追加する

*初期設定では「時刻と日付」には秒表示がないですが、設定で追加できます。*秒表示の設定は、「設定」アプリから「個人用設定」「タスクバー」と順に開いて行います。

次の図のように、「設定」アプリの「個人用設定」「タスクバー」に表示される「システム トレイの時計に秒を表示する」を使います。

~~　【図】：「時刻と日付」に秒表示を追加する~~

「システム トレイの時計に秒を表示する」をチェックすると、タスクバーの時刻表示に秒が追加されます（①②③④）。

~~　【図】：~~秒表示を追加した時のタスクバーの表示

この機能は、以前はレジストリの設定が必要でしたが、現在は「設定」アプリから操作できます。なお、チェックボックスの「システム トレイの時計に秒を表示する」には「（電力消費が増加します）」と追記されています。

表記からわかるように、常時更新される秒表示は消費電力が多いので設定する際には、このことを理解した上で設定しましょう。

### 時計表示に複数の時計を表示する

*「時刻と日付」には、複数の時計を表示する機能があります。*「時刻と日付」に複数の時計を表示するには、「日付と時刻」ツールを用います。「日付と時刻」ツールは、「設定」アプリの「時刻と言語」「日付と時刻」の「その他の時計」をクリックして表示します。

~~　【図】：「時刻と日付」に複数の時計を表示する~~

「日付と時刻」ツールは、コントロールパネルの「時計と地域」「地域」から起動することもできます。

「日付と時刻」ツールが開いたら、次の図のようにタイムゾーンや表示名を設定します（①②）。標準設定された時計にさらに2つ追加できます。この例では、日本とハワイを追加しました。変更内容の保存は、「OK」あるいは「適用」をクリックします。

~~　【図】：複数の時計の追加例~~

実際の表示は、時計表示にカーソルを合わせるかクリックすることで確認が可能です（①②③）。

~~　【図】：複数の時計の表示例~~

Windows 11のコントロールパネルはどこ？格納場所と起動方法

*Windows11の時計表示だけでは物足りない場合は、時計のアプリを使うことができます。*「クロック」は標準でWindows11に搭載されているアプリで、追加インストールすることなく使用できます。さらに必要なアプリをインストールして使用することもできます。

### 「クロック」アプリの使い方

*「クロック」アプリは、Windowsスタートメニューの「すべてのアプリ」「クロック」をクリックして実行します。*「クロック」をクリックすると、次の図のようにアプリが起動します。

~~　【図】：「クロック」アプリを開く~~

Windows11の時計は、タスクバーのシステムトレイに表示されます。表示をながめて利用できるほか、カーソルを合わせて詳細を表示させたり、クリックしてカレンダーを表示したりすることができます。ここでは、時計表示の使い方や設定、カスタマイズ方法を解説します。

Windows11では、デフォルト設定でタスクバーのシステムトレイに時計が表示されます

時計は、「時刻と日付」の組み合わせで表示されます

表示形式をカスタマイズできるほか、要望に合わせて時計アプリを導入することもできます

Windows11の時計の使い方！設定やカスタマイズ方法を解説

## Windows11でのマルチディスプレイを設定する

デスクトップが広く使えるマルチディスプレイ環境は、仕事の効率を高めるための有効な手段の1つです。Windows10ではマルチディスプレイにまつわるトラブルが少なくなかったこともあり、諦めた方もいたのではないでしょうか。

例えば、本体のディスプレイと解像度が異なるディスプレイを利用すると、ディスプレイ間のカーソル移動がうまくいかなかったり、ディスプレイがうまく認識しなかったり、悩まされた方も多いでしょう。

こうしたWindows10特有の弱点は、Windows11では大きく改善されています。*既に外部ディスプレイを持っている方、これから外部ディスプレイを入手予定の方は、ぜひWindows11のマルチディスプレイ環境を試してみることをおすすめします。*

当記事では、Windows11のマルチディスプレイの設定方法、メリットなどについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

【参考】：[Windows11 で複数のモニターを使用する方法  |  Microsoft サポート](https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-で複数のモニターを使用する方法-329c6962-5a4d-b481-7baa-bec9671f728a#Category=Windows_11)

マルチディスプレイについて、改めて確認しておきましょう。マルチディスプレイとは、1台のパソコンに2台以上のディスプレイを接続して、デスクトップの領域をディスプレイの数だけ広げて使用できるようにするものです。

例えば、2台のディスプレイを接続すると、デスクトップの領域は2倍になり、複数のウィンドウを同時に表示したり、広い画面で作業したりすることができるため、**作業の効率が上がり、より快適になるといった効果が期待できます。**

*■ マルチディスプレイの2つの接続方法*
マルチディスプレイには、主に「拡張モード」と「ミラーモード」の2種類の接続方法があります。

「拡張モード」は複数のディスプレイを並べて1つの大きなデスクトップとして使用し、「ミラーモード」はすべてのディスプレイに同じ画面を表示します。接続方法は、パソコンとディスプレイの性能や用途によって選択します。

*■ マルチディスプレイで注意すべきこと*
マルチディスプレイを使用する場合は、以下の点に注意する必要があります。

*▪グラフィックカードの性能*
マルチディスプレイを使用するには、十分なグラフィックカードのパワーが必要です。グラフィックカードの能力が低いと、動画やゲームの表示が不安定になります。

*▪ディスプレイの互換性*
ディスプレイによっては、すべての機能がWindows11でサポートされない場合がありますので、ディスプレイ購入時にWindows11に対応しているか否かを確認しましょう。

*▪ケーブル*
マルチディスプレイを使用するには、DisplayPortケーブルやHDMIケーブル、USBケーブルによる接続方法があります。パソコン本体と外部ディスプレイの接続方法をあらかじめ確認しておく必要があります。

近年では、ノートパソコンでもマルチディスプレイが可能なモデルが増えています。ノートパソコンの拡張性を高め、作業効率を向上させたい場合は、マルチディスプレイを検討してみるのもいいでしょう。

## マルチディスプレイを使用するメリットとデメリット

マルチディスプレイ機能を利用する前に、そのメリットとデメリットを確認しておきましょう。*マルチディスプレイはさまざまなメリットが期待される反面、デメリットも少なからずあります。*これらを理解した上で適切に導入することをおすすめします。

### マルチディスプレイのメリット

マルチディスプレイの一般的なメリットを4項目挙げます。1つずつ確認をしていきますので、自分が主に何を目的にマルチディスプレイを利用するのか、明確にしておきましょう。

*■ 作業効率の向上*
複数のウィンドウを同時に表示できますので、作業効率が向上します。例えば、コードを書きながら資料を参照したり、複数のブラウザを開いたりすることが容易にできます。

*■ 広い画面での作業*
1つの画面で複数の画面を開いて作業を行うと、操作性が悪くなりますが、広い画面で作業ができることで、資料の作成や画像編集などの作業が快適になります。

*■ マルチタスク環境の整備*
マルチタスク環境が整い、複数の作業を同時に進めやすくなります。例えば、片方の画面ではメールの処理を行い、同時にもう一方の画面ではExcelで作業を行うといったことが容易に行えます。

*■ 快適なゲームや動画視聴環境*
マルチディスプレイでは用途に合わせて大画面のディスプレイを接続でき、動画の視聴やゲームのプレイを大画面で楽しめるようになります。仕事以外に趣味でも楽しめるのは魅力です。

### マルチディスプレイのデメリット

マルチディスプレイにはさまざまなメリットが期待できる反面、次のようなデメリットもあります。デメリットをよく理解した上で、最適なマルチディスプレイ環境を実現させましょう。

*■ 別途費用が必要*
マルチディスプレイを使用するには、追加のディスプレイやディスプレイケーブルが新たに必要です。ディスプレイの価格は以前と比べて下がっていますが、決して安くはないためよく検討してから購入しましょう。

*■ 設置スペースが必要*
マルチディスプレイを設置するには、デスク上に十分なスペースが必要です。ディスプレイの形状次第では、デスクに乗らないこともあります。その場合、ディスプレイ専用台やラックなどが必要になりますので、設置スペースを十分考慮してからディスプレイを選定しましょう。

*■ パフォーマンス低下*
ディスプレイの性能によっては、PCのパフォーマンスが低下することがあり、期待していた効果が得られないこともあります。特にWindows11のシステム要件をかろうじて満たしたような古いタイプのパソコンでは注意が必要です。

## Windows 11でマルチディスプレイを設定する方法

Windows11でマルチディスプレイを設定するには、以下の手順に従って操作していきます。

パソコンと外部ディスプレイの電源は切っておきます。外部ディスプレイを設置したら、パソコンのHDMIポート、もしくはDisplayポートとディスプレイを適切にケーブルで接続します。必要に応じて、アダプターまたは変換ケーブルを使用します。

パソコン本体と外部ディスプレイをケーブルで接続できたら、外部ディスプレイの電源を入れます。（モバイルタイプの外部ディスプレイでは、パソコンから接続ケーブルで給電されるタイプのものもあります）

### Windowsがディスプレイを検出するのを待つ

次にパソコンの電源を入れ、パソコンを起動します。Windows11が立ち上がると、外部ディスプレイが自動的に検出され、「新しいディスプレイが検出されました」と表示されます。

**ディスプレイが検出されない場合は、［設定］→［システム］→［ディスプレイ］に移動し、［ディスプレイの検出］をクリックします。**

~~【図】：設定>システム>ディスプレイ>検出　~~

それでも、検出されない場合は以下の点を確認してみましょう。

▪ディスプレイが正しく接続されているか
▪ディスプレイの電源が入っているか
▪ディスプレイのケーブルが破損していないか
▪コンピューターのビデオカードドライバーは最新か

上記の確認をしても問題が解決しない場合は、コンピュータのメーカーまたはディスプレイのメーカーのサポートに問い合わせましょう。

### ディスプレイの設定を調整する

Windows11のデスクトップ画面をマウスで右クリックし、ポップアップ表示されたメニューの中から「ディスプレイ設定」の項目をクリックします。

~~【図】：デスクトップ>右クリック>ディスプレイ設定　~~

続いてディスプレイ選択のメニューから「表示画面を拡張する」を選択します。

~~【図】：ディスプレイ設定>表示画面を拡張する　~~

「ディスプレイの設定を維持しますか？」の変更確認画面が表示されたら、［変更の維持］をクリックします。これで、複数のディスプレイにそれぞれ異なるウィンドウが表示されるようになります。

~~【図】：ディスプレイの設定変更確認画面>変更の維持　~~

ここまでの操作で、マルチディスプレイが利用できるようになりました。

ここからは、**マルチディスプレイを快適に利用する方法について紹介します。**

### マルチディスプレイの表示位置変更

マルチディスプレイの設定画面では、物理的な配置とディスプレイ設定画面の配置を合わせることが可能です。例えば、外付けディスプレイをラックなどを利用して、デスクの上に設置した場合、設定画面上でも同様に外付けディスプレイをマウス操作でドラッグしながら上に配置させることができます。

また、外部ディスプレイが本体の左に設置された場合には、同様に外付けディスプレイをドラッグして左に移すこともできます。

~~【図】：外部ディスプレイの表示位置変更　~~

### マルチディスプレイにタスクバーを表示する

マルチディスプレイにタスクバーが表示されていない場合には、次の方法でタスクバーを表示できます。

タスクバーを右クリックし、表示されたメニューから［タスクバーの設定］をクリックします。表示されたタスクバー設定画面の「タスクバーの動作」画面までスクロールし、「タスクバーをすべてのディスプレイに表示する」にチェックを入れます。

~~【図】：タスクバーの動作>タスクバーをすべてのディスプレイに表示する　~~

Windows 11のタスクバーを小さくしたい！変更方法を画像付きで解説！

### マルチディスプレイをショートカットキーで切り替える

マルチディスプレイを利用すると利用できる画面の範囲が2倍になり、作業がしやすくなりますが、慣れてくるとマウス操作でウィンドウを左右に移動するのが億劫になります。そんな時に利用したいのが、ショートカットキーです。

例えば、本体のディスプレイに表示しているウィンドウを外部ディスプレイに移動したい時、次のWindowsショートカットキーで移動ができます。

**［Windows キー］+［Shiftキー］+［→キー］で、本体のディスプレイに表示されたウィンドウをアクティブな右側のディスプレイに一瞬で移動することができます。**こうしたショートカットは以下のMicrosoftの公式サイトに載っていますので、ぜひ利用してください。

【参考】：[Windows キーを使ったショートカットで作業効率をアップ｜Microsoft](https://www.microsoft.com/ja-jp/biz/smb/column-shortcuts-using-windows-key)

Windowsの記事（1ページ目）